PELP! PELP!

株式会社阿智昼神観光局

事業推進部長/松下様

2022年518日に開催される「第三回PELP!パートナーミーティング(以下、PPM)」のゲストスピーカーとして登壇いただく株式会社阿智昼神観光局のある長野県下伊那郡阿智村は、長野県の南端、豊かな自然に囲まれた環境省認定の “日本一の星空の村” としても名高い風光明媚な地域です。( 公式サイト )

この村で2012 年より星空をテーマとした地域づくりを行うスタービレッジ阿智誘客促進協議会事務局長として、様々な地域イベントプロデュース、各種企業・団体とのコラボレーション企画・キャンペーンに携わってこられた事業推進部長の松下様に、山陽製紙代表・専務がオンラインにてお話をうかがいました。

前例のない「星」を売るビジネスモデル

(山陽製紙専務 原田、以下”山陽製紙”)::私事になりますが初めて昼神温泉を訪れた時、宿泊先で‟日本一の星空”のことを知り、早速山頂に登りました。真冬でしたが驚くような輝く星の群れを見て、一目でその虜になりました。そして、山頂の売店で「そうだ、星を売ろう!」という本を手に取りました。読んでみるとマーケティングの本だったのですが、ストーリーが面白くて宿で一気にその本を読み終えました。

後々分かったのですが、実は・松下様はその本の主人公「諸星明」のモデルになった方ですよね。今回のPPMでは、その松下様からお話しが聴けると言うことでとても楽しみにしています。

松下様:産業でも何でもない「星」をビジネスにつなげることで、地域の活性化を図ろうと取り組んで来ました。「星」を売ることで、観光客は勿論、地域の人にも喜んで貰おうと思ったのですが、「星」を売るなんて前例がありませんでした。ですので、星をビジネスに変えたパイオニアだと自負しています。

しかし、現在でもようやくたくさんの人たちに知って頂けるようになったかなと言う程度で、まだゴールではなく道半ばだと考えています。

(山陽製紙):まだ道半ばと言うことですが、これまでどんなご苦労があり、今もご苦労があるとしたらどんなご苦労をされているのかお聴かせいただけますか。

松下様:前例のないことをやるわけですから、住んでいる人も含めて、全ての人がこれからやろうとすることに対して、同じ方向に向かうわけではなかったですね。ですから、一緒の方向に向かって貰うにはどうしたらよいのか苦労しました。

(山陽製紙):そうですよね。本の中にも書いてありました。

事例があるもの、形があるものでしたらイメージも湧いてきますが、前例もなく形もなく、あるのは松下さまの頭の中。それを伝えて共感して貰って、同じ方向に向いて貰うというのは大変なご苦労だったと思います。

松下様:とにかく結果を出し続けるしかないと思い、目標を達成し続ける努力をしてきました。

結果を出し続けることにより、少しずつ仲間が増えていきました。

そして今後は、同じ思いのある人材を育てていきたいと思い、そのことにも取り組んでいます。

10年前、星の事業を立ち上げ、これまで妥協せずにやってこられたことは良かったと思います。最初は星空を見に来る人は数人という状態でした。それが徐々に50人、100人と増え、今では一晩で3,000人の人が訪れるようになりました。

星を見るギネスチャレンジ参加者

星を見るギネスチャレンジ参加者

10年経った今、今後は50年、100年「星の村」として続いていくように、人材を育てなければと考えています。初期メンバーがいなくなっても、名実ともに阿智村が「星の村」として存在するように。

 

アイデアの源泉は“楽しさ”から

 

(山陽製紙):最初は星空を見に来る人が数人、それが今では一晩で3,000人。今日まで一体どんなことを行ってこられたのですか。

松下様:そうですね。ひとつ成功したら、次はどんなことをしたら感動してもらえるか、そんなことをずっと考えながらやってきました。それは私の個人的な達成感なのかもしれませんが、次はもっと感動してもらおう、さらに次は・・・と「達成感中毒」と言うのですかね。喜んでもらえたら、次はもっと、ときりなくやり続けてきました。

(山陽製紙):しかし、そんな途切れることのないアイデアやひらめきは、一体どこから来るのでしょうか?

事業推進部長の松下様

 

松下様:「旅行好き」、「イベント好き」、「遊び好き」なんです。イベントなど興味があるものには日本全国どこへでも飛んでいきます。ここから四国へ日帰りで往復するのなんて苦になりません。自分が楽しいと思うことを人よりたくさん体験してきてるな、と思います。だから、部下にも「自分が楽しいと思うかどうか、そこから始めようよ。」と話しています。

(山陽製紙):「そうだ、星を売ろう!」のストーリーと現実を一緒にしてしまいそうなのですが、あの本に出てくる大手旅行社のモデル、武田道仁様との出会いも興味があります。お二人のやり取りがあって、ビジネスが始まって行くわけですが、実際の出会いはどうだったのでしょうか。

松下様:会ったとき「この人となら何かできそうだな。」と思いました。私の人とのつながりの第一歩はそこですね。「おもしろい」、「一緒にモノづくり、コトづくりが出来そう」と思える人との縁は大切だと思っています。山陽製紙の長谷川さんもその一人です。

(山陽製紙):ありがとうございます!

話は変わりますが、これまで2回ギネスに挑戦され、2回とも成功されていますね。その様なお取組みも、たくさんの人が阿智村に訪れるきっかけにもなっているように思うのですが。

松下様:多くの方に阿智村を知っていただくことが出来ました。どちらのチャレンジも観光関係者だけではなく地域の方々、パートナー企業の皆様、全国の阿智村ファンの皆様を巻き込んで皆で取り組めたところが一番の成果ですね。

 

 

続々と天体観測に参加されるお客様

ギネスチャレンジ認定時の現地での様子

観光を基軸にさらなる故郷の発展へ

 

(山陽製紙):最後に、これから取り組んでいこうと思っていることをお聴かせいただけますでしょうか。

松下様:多くの方に知っていただき足を運んでいただける村となりましたが新たな課題も出てきております。村内の渋滞、夜間の騒音、宿泊施設や飲食店不足、ごみの増加などいわゆる「オーバーツーリズム」による問題です。これを解決するために各種イベントを、時間別定員を定めたオンラインチケットにするなど取り組んでいるところです。

そして次のステップとしては、環境、教育、健康の3Kを目指しています。

観光から環境へ。地域での自然活動、環境保護に取り組んでいこうとしています。また、村内に学校が7校あり、学校に呼んで頂いて子どもたちに話をする機会が多々あります。

そんな機会に、子どもたちが「地域を好きになるように」という思いで話をしています。少子高齢化、山間部の過疎化の流れの中で、阿智村に愛着を持ってもらいずっと阿智村で暮らしたい、そう思ってもらえたらなと思っています。

村内には良質な温泉があります。星を見て温泉に入って、地場のものを食す。これをプログラム化して健康づくりの実践を促進していきたいと思います。

現実には、商業、交通事業者に関しても、たくさんの課題があります。

観光を基軸にしてそれらの課題に挑戦していこうと思います。

(山陽製紙):“諸星君”こと松下事業推進部長の挑戦はまだまだ続きます。

阿智村の壮大な星空

永井孝尚著「そうだ、星を売ろう!」(KADOKAWA)はマーケティング書としてたくさんの読者がいますが、是非続編を期待したくなる本日のインタビューとなりました。PPMでお話しが聴けるのが今から楽しみです。

株式会社阿智昼神観光局

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