文具専門店からオフィス環境作りに事業拡大
株式会社平善様は山陽製紙のオフィス環境を整えていただいたり、プリンターの販売・メンテナンスなどで大変お世話になっている企業様です。
元々は企業様向けの文具を専門に扱っていましたが、現在は個人のニーズに合うような文具の販売や、オフィスの家具販売からプランニング・工事を含めたワークスペース全体を改善する事業へと広げて行っている創業64年の会社です。
今回は平松社長にオンラインでお話を伺いました。
自社開発商品を作ろうと考えたのが「思い出鉛筆」です。
(山陽製紙):平善様の事業内容について教えて下さい
平松社長:今も文具の販売は続けてやってるんですけども、どちらかと言うと一般企業様よりもネット通販で面白いレアものの文房具であったり、記念品とかギフトとか個人のニーズに対応するようなものを販売してますね。
小売り業といえどもオリジナルのものを持っていないと差別化できない。 自社開発商品を作ろうと考えたのが「思い出鉛筆」です。
(山陽製紙):思い出鉛筆、気になるネーミングです!
平松社長:いろんな産業展に行ったりして情報集めする中で、立体物に印刷できる機械っていうのを見つけたんですよ。元々文房具屋と一緒に印刷業もやっていたという経緯もあって、自分たちの手持ちの強みを組み合わせて何か面白いことはできないかな。と考えました。 日本の小学校1〜2年生は未だに絶対に鉛筆を使うので、PTAや幼稚園の方が入学祝いとか卒業祝いに鉛筆をプレゼントする習慣があるんですね。 その鉛筆とか色鉛筆の箱に思い出の写真を印刷してちょっと工夫したパッケージにしたら、学校がバラバラになったとしても幼稚園の時の思い出になるし、学芸会とか運動会の記念品にも応用できる。だから「思い出鉛筆」なんです。
変わったものと品揃えで勝負、文具ブームも追い風になった
平松社長:通販事業は思い出鉛筆発売後、長男に任せたのをきっかけに商品のラインナップを一新しました。
他に売っていない品揃えで差別化しようということで、通常の仕入れメーカーや問屋さんからの仕入れは一切やめて、東京の展示会や全国の変わった文具を置いている店を数え切れないほど回って仕入先を新規に開拓しました。
ちょうどその頃文具ブームもあって、テレビやメディアで変わり種の文具が紹介されたりするようになってたんです。文具にスポットが当たっていたタイミングも良かった。
鉛筆のニーズは小学校へ上がる子供さんをお持ちの30代〜40代の女性。ちょうど文具好きの層も同じくらいで、うちの通販のターゲットとしても絞れてきたんですね。
そんな流れで通販事業が軌道に乗ってきた5年ぐらい前に、地元泉佐野に「文具の森」実店舗をオープンしました。
(山陽製紙):PELP!を導入してくださったきっかけは?
平松社長:文具の森実店舗のオープンと同じくらいに、山陽製紙さんの商品をいくつか仕入れて売ったり、店舗のスペースで梅炭の折り紙を使ったワークショップやってたんです。 その頃山陽製紙さんは、「オフィスから出る紙をどうしようか」と考えておられた。 当時はPELP!自体がまだなくて、カミデコという名前で、業務用の紙をリサイクルするようなシステムをされていましたよね。それは無料やったかな? それでノートやメモ帳、一筆箋などを展開するのにどうしたらいいかと相談を受けたんで、僕は知っている限りの知識でアドバイスしたり、知り合いの紙問屋を紹介したりしていたんです。 アイテムとしてはあまり売れなかったですけどね。(笑)
(山陽製紙):そうですね。以前のカミデコは、営業が無料で回収して回るスタイルでした。 2年前にPELP!としてブランディングする時に、持続可能な仕組みで、よりわかりやすくPELP!を広めるためには収益モデルもきちんとしないといけない。ということで、回収費用をお客様にも負担していただくような仕組みに変わりました。
事務所リニューアルのコンセプトを考えた時、今打ち出すならSDGsだなと。
平松社長:カミデコからお世話になってたので、PELP!っていう名前に変わっても同じような流れで紙を回収して送るようにしてたんです。山陽製紙さんは結構早くから展示会とかでもPELP!の展示をされていて、僕も展示会によく行ってた頃やから会場でPELP!について詳しくお聞きしたりしていました。地元で会うよりビッグサイトで会ってる方が多かったかもしらんね。 僕らはオフィスづくりとか環境改善というのを今の本業にしているんですけど、今年1月に自社の事務所をリニューアルしたんですね。 今このバック(オンライン通話の背景)にあるような事務所なんですけども。
平松社長:カミデコからお世話になってたので、PELP!っていう名前に変わっても同じような流れで紙を回収して送るようにしてたんです。山陽製紙さんは結構早くから展示会とかでもPELP!の展示をされていて、僕も展示会によく行ってた頃やから会場でPELP!について詳しくお聞きしたりしていました。地元で会うよりビッグサイトで会ってる方が多かったかもしらんね。 僕らはオフィスづくりとか環境改善というのを今の本業にしているんですけど、今年1月に自社の事務所をリニューアルしたんですね。 今このバック(オンライン通話の背景)にあるような事務所なんですけども。
PELP!に賛同して参加していることをお伝えしてるんです。
平松社長:「これなに?」と聞かれたらPELP!に賛同して参加していることをお伝えしてるんです。 単にリサイクルバッグに回収して再生してます、ということだけよりもPELP!という活動あるいは趣旨に賛同して自分たちも参加することで、SDGsの活動に取り組めるシステムなんですよと説明しています。 商売と思って喋ったら何か用心されてしまうけど、山陽製紙さんでやってることは基本的に世の中で受け入れられることなんで、僕らはいいものをおすすめしてるだけ。知って納得してもらえれば喜んでもらえるし。 できるだけデジタル化を進めていてもコピー用紙はゼロにはならないんでね。
(山陽製紙):「回収・リサイクル」という観点だけではなく、PELP!の活動そのものに価値を見出してくださっていることを大変うれしく思いました。
PELP!を始めて社内での反応はいかがでしたか?
平松社長:うまく選別ができてないとか、コピー機の横にPELP!バッグを置いているので、たまにゴミ箱と間違われてることはあります。ゴミや、色の付いた上質紙が入ってることがたまにあって「これはアカンねん」と見つけたら都度指導してます。嫌がるとか邪魔くさいという印象は全然ないです。 たまに袋の中見て回って詰め方を整えたりもしてます。一袋単位なので、できるだけいっぱい入れたいので。
(山陽製紙):パトロールされているんですね! PELP!バッグは満タン詰めると16キロ。もっと頑張れば17キロ入ったりします
講座のテキストにPELP!の再生紙を活用されているとお聞きました。
平松社長:紙製品や文具は元々うちで取り扱っている商材なので、紙商材となるとあまり再生利用がないんですが、オフィス改善事業の方で僕がやっている整理収納の講座用テキストに活用しました。 講座の中に「物の廃棄」に関する項目があるんですが、紙の活用方法として「このテキストは再生した紙でできてるんですよ」と伝えるようにしています。評判はいいと思いますよ。
カミトレは活用されていますか
平松社長:送ってくれるハガキは見ているけど、HPでログインしてまでは見れていない。 今は回収が多くてあまりアップサイクルできてないのでね。それをしていたらもう少し意識持って見に行くかもわからへんけどね。 アップサイクルの商材として、うちでも使えるような選択肢がもっと幅広くあれば僕らもお預けした紙を有効利用できる。使えそうな商材を提案していただければ検討します。
(山陽製紙):そのようなご心配はこれまでにもお客様の声として届いておりました。「機密文書処理」に特化した業者さんもいらっしゃいますが、PELP!では正直その部分において対抗できません。回収する紙は「機密度が低いもの」にして頂くようにお客様にお願いして、機密文書処理のマーケットとは一線を画した「SDGs促進ツール」として、分別を楽しんだり、循環させて環境への取り組みに参加しているという喜びに光を当てたサービスにしていきたいと思います! 貴重なお話ありがとうございました。