Co-CreationつながるPELP!(提携企業インタビュー)

2023.02.14

第一回PPM(PELP!パートナーミーティング)レポート「SDGs」①  株式会社オルタナ 森様

株式会社オルタナ 代表取締役社長 兼 オルタナ編集長 森様

参考リンク:「サステナブルとSDGsの意味は?持続可能な社会に向けて達成したい目標」

企業が取り入れるべき「アウトサイドイン」の視点

第一回の基調講演としてご登壇いただいた株式会社オルタナ様(以下、オルタナ様)。
2006年に設立し、翌年より環境とCSRの「志」のビジネス情報誌『オルタナ』を創刊されました。環境や社会に配慮した≪オルタナティブ(新しい)≫なビジネスのモノサシを世に拡げることをミッションに掲げて展開されています。

今回は株式会社オルタナ代表であり、『オルタナ』誌の編集長でもある森様よりサステナビリティ経営とSDGsというテーマでご共有をいただきました。

コフィ・アナン氏の3つの贈り物

年々認知度を高めているSDGsですが、一体いつどのように提唱されたのでしょうか。発案者は故コフィ・アナン前国連事務総長。
アナン氏は1999年のダボス会議において、当時より課題となってきていた気候変動や国際間格差、児童労働問題などの社会課題をビジネスで解決するようにと演説。そして翌2000年に制定されたのが、2015年までに達成すべき世界的な目標をまとめた『MDGs(ミレニアム開発目標)』です。このMDGsがSDGsの前身となるのですが、大きな違いはこちらは発展途上国に対する目標設定ということでした。

それに加え、アナン氏は各企業が人権・労働・環境・腐敗防止の観点で国連と「約束」する『国連グローバルコンパクト』と現在のESG投資の基盤となった『PRI(国連責任投資原則)』を制定し推進しました。
MDGsで国が動く仕組みを作り、国連グローバルコンパクトで企業が動く仕組みを、そしてPRIでお金の流れを変えESG投資を推進する仕組みを作りました。この流れを汲み、SDGsは国連加盟国192カ国の共通目標として2015年に制定されました。

価値創造型CSR『アウトサイドイン』

企業がSDGsを取り入れる上では大きく下記のような流れとなります。

SDGs(共通言語)<CSR(経営ツール)<顧客創造(目的)<企業価値向上(結果)

CSRにはこれまで認識されてきた法令順守(ハードロー対応)や納税、寄付や社会貢献といったものの他にも、行動規範(ソフトロー対応)や製品やサービスで社会課題解決を図るといった企業価値を向上させるものも含まれてきます。

そこで必要な考え方の一つが『アウトサイドイン』のアプローチです。
これまで企業が製品やサービスを開発する際には、製品起点で顧客へアプローチをかける『プロダクトアウト』の方法と、顧客ニーズを起点として開発を展開する『マーケットイン』の方法が主でした。『アウトサイドイン』は顧客の更に外の世界である「社会」に視点を向け、社会課題を起点とした未来の顧客へのアプローチであり、これは”攻めのCSR”とも言われます。
これらは、企業がSDGsに取り組む上で重要な考え方です。

森様のご共有では『アウトサイドイン』の事例として、トヨタ自動車の「プリウス」や、オムロン(当時は立石電機製作所)の家庭用血圧計などが挙げられました。どちらもその当時にはまだ存在せず、顧客のニーズもない製品でしたが、社会のニーズ(環境配慮、先進的な健康管理)をいち早く予見し、世に送り出したことで新たな市場が生まれました。
まずは自社の理念を通して、世の中の困りごとを解決するソリューションを考えてみることがアウトサイドインの第一歩ではないでしょうか。

MDGsも踏まえたSDGsの認識や新しいCSRへの解釈など、ぜひ皆さまの社内でもご共有いただき未来の顧客へ向けたアウトサイドインなアイデアを検討してみてはいかがでしょうか。

あらゆる業種業態の方にも共通して通じるオルタナ・森編集長のご共有でした。

未来の顧客を創造するために

SDGs、サステナビリティ、CSR、ESG……
これらの言葉がビジネスシーンに定着して、しばらく経ちました。
日本ではまだまだ単なるトレンドとして捉えられている側面もあり、
「企業活動上必要ではないが取り入れたほうが良いもの」「対外的なPRとして取り入れるもの」と解釈しておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、これまでの利益至上主義では、結果的に企業を存続させることは難しいと言えるでしょう。
今回の森様のご講演では、SDGsの提唱からその意図、同様にCSRやESGについてもわかりやすく解説いただきました。そこから見えてくるのは、SDGsやCSR、ESGの取り組みは企業活動そのものであるべきだということです。
未来の顧客を創造するためには、社会をより良く、永く継続させていくことが必要です。
その概念を端的に表したのがSDGs、CSR、ESGなのです。

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